ワクワクするホテル vol.1
- 安藤かおり

- 2019年6月12日
- 読了時間: 3分

本日は、「ワクワクする」をテーマに、
個人的に滞在して印象的だったホテルをご紹介します。
また、「そのワクワクはどこから来ているものなのか?」
その先を少し深掘りしながら、個人的な視点も含めてお話しして行きます。
Vol. 1 Titilaka / Peru
第一回目は、ペルーのチチカカ湖のほとりにあるTitialkaというホテル。最寄りJuliaca空港から車で2時間ほど離れた広大な土地にポツンと佇んでいます。また、全てチチカカ湖に面したレイクビューの客室は18室と少なく、ブライベート感溢れています。
その詳細を写真と共にお伝えして行きます。
- 圧倒的なロケーションの魅力 -

1つは何と言っても圧倒的な自然です。標高が高く、空気も澄んでいるので、ビックリするほどの迫力ある夕日と朝日を見ることができます。そのあまりの迫力に自分の世界がグーーっと広がっていく感じを受け、自分に無限の可能性を感じると同時に己の小ささを自覚する矛盾。
今まで何年も抱えていた悩みや不安、そんなものがバカバカしくなってしまうほど
圧倒的で神々しく、刻々と変わる空の色や周りの風景は、いつまで眺めても全く飽きません。
- 環境に溶け込みながらも個性的で力強いインテリア -

環境にも配慮した建築により、外観は自然と溶け込んだ造りとなっていますが、一歩中に入ると、地元のデザイナーによるインテリアはカラフルで楽し気な気分にさせてくれます。
また、家具や小物の数々に、ペルーの個性的で力強い色みや、独特なデザインセンスがモダンにアレンジされ、ペルーの力強い自然とうまく融合されています。
- カスタムメイドサービスで味わえる特別感 -

そしてもう1つは、そこで出来る体験。
ホテルの料金には、ホテルでの飲食、そこで出来る体験などが含まれており、個人個人の好みや体調、体力に合わせて、専門スタッフがプライベートツアーや体験をカスタムメイドしてくれます。
日本では、大手のホテルなどではコンシェルジュやバトラーサービスなどがありますが、それとは少し違う、「コンサルティング」のようなスタイルで、プロと一緒に自分の旅のスタイルを作っていく形に近い感覚を受けました。
なので、宿泊客によくありがちな、「あれもやりたい、これもやりたい」と言っても、
無理やり全てを入れ込むのではなく、本当にその体験1つ1つが最高のものになるように、体調と宿泊日数、体を休める時間など、アドバイスをくれながら決めて行きました。
私が訪れた際は、ホテルに使われていたラグやクッションが素敵で、それを作っているところを見せて欲しいとお願いしたところ、観光では決して行くことのできない、民家に案内してくださいました。
そこで実際に生地を織っているところを見せてもらったり、作り手の方とお話をさせて頂いたり、とてもプライベートで貴重な体験でした。
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また、チチカカ湖の観光名所である葦でできた島・ウロス島を訪れましたが、その際にもプライベートボードを出し、ピクニックバスケットにビールやワイン、フィンガーフードなど、心憎いアイテムを忍ばせていたり、他の観光客が通らない時間帯やルートで案内してくれるといった隅々まで気の利いたサービスにはっと驚かされたり、心を奪われました。
ーこれからのホテル、そしてこれからの日本に大切なものー
日本にも素晴らしいホテルは沢山ありますが、こういった自然豊かな場所に、デザイン性とクオリティーの高いサービス、体験面までしっかりとサポートしてくれるオールインクルーシブなホテルは本当に少ないですよね。
特にホテル外の体験までをも全面的にホテル側がカスタムメイドし、対応してくれるスタイルは日本ではまだまだ難しいようです。
同時に日本の地方の可能性をひしひしと感じ、もっと「ホテル」という場所をきっかけに日本の魅力や面白さを体験・体感できるきっかけを作って行きたいと改めて感じさせられる良いきっかけとなりました。

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