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ホテル空間の価値を高める簡単な方法

  • 執筆者の写真: 安藤かおり
    安藤かおり
  • 2019年6月11日
  • 読了時間: 3分


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今回は前回に引き続き、”空間の価値を高める簡単な方法”をお話しします。


「ホテルの空間を一気に改善したい」とお考えの方はインテリアデザイナーFF&Eデザイナー、アートキュレーターなど、専門家にお願いするのが良いですが、


「まずは少しずつ変えていきたい」

「方向性がまだはっきり定まらない」

「何処からスタートしたら良いかわからない」という方に、前回のブログは、”先ずは俯瞰してみること”をお勧めしました。




特にホテルともなると、敷地やエリアも広いので、あれもこれも、、となってしまうと、

考えただけで、気持ちが折れてしまうかもしれません。



ーまずは1箇所、場所を決めてそこにフォーカスするー


1箇所、特定の場所、または、変えるものを決めて取り組むことをお勧めします。

そして、その場所が


・できるだけ簡単に結果が見える場所であること

・然程コストや手間がかからない部分であること


からスタートするのがポイントです。



どんなに頑張ってみても、なかなか目に見える変化が現れないと、人間誰しも嫌になってしまうものです。





- 手軽に始められる、お勧めエリア3選 -


1箇所といっても、何処からスタートしたら良いかわからない・・という方に、

個人的にオススメの3点をご紹介します。



1. ロビーエリア


ホテルの顔でもあり、不特定多数の方々が利用されるロビーエリア。

中でも、ソファーのクッションの入れ替えや置き方の工夫、アロマディフューザーの導入、

植栽の入れ替えなど、あまり手のかからないところからスタートするのがお勧めです。


2. 客室のアメニティー



アメニティー1つで、ホテルの意識や価値観が伝わってくるものです。

個人的にも、訪れたホテルのアメニティーで一喜一憂することがよくあります。


どんなに素敵なホテルでも、アメニティーがありきたりな物だと、少々残念な気分になりますし、逆にホテルのオリジナリティーが感じられるアメニティーやその置き方に工夫がみられる時には、その心遣いに心が動いたり、そこに込められた、ホテルの想いや、思想のようなものまで感じてしまうこともあります。


しかし、それと同時に、コストやロットの問題もあります。

状況に合わせて、ホテルのブランドイメージに合ったもの、そしてお客様に喜ばれるものを、お部屋のランクやホテルのコンセプトに合わせて変えられることもお勧めです。



3. パブリックスペースのトイレ備品


最近は、宿泊以外でホテルを利用されるお客様も多いですよね。

コンベンションやウェディング、レストランやカフェの利用、宿泊されているお客様との待ち合わせ、もしくは単にトイレを使いたい方の利用など、、様々です。


ホテルの一部の施設しか使われないお客様にも、居心地よく使っていただき、

「今度泊まってみたいな」と思っていただけるような工夫をしたいですね。


そんな中、パブリックスペースのトイレが清潔に保たれているのは勿論ですが、

ガランと素っ気無い洗面エリアに、小さな植栽や1輪挿、アロマ、または小さなアートなどがあると、「細部にまで、気遣ってくれているんだな」と、嬉しくなります。





こういったことは、当たり前と言えば当たり前ですが、意外と毎日の忙しさに、ついつい忘れがちなことです。 そして最も大切なことは、それらを始める際に共通して、 「ホテルの持つ独自の考えや、世界観が表現されていること」


「無理なく持続的に行っていけること」 を意識しながら改善していくことが大切です。 空間の価値を高めるということを考える上で、今一度考えてみてはいかがでしょうか。 また、「第三者のアドバイスが欲しい」、「社内ではなかなか意見が一致しない」、 「専門家の意見が聞きたい」という方は、是非お気軽にお問い合わせ下さい。

では、本日はこの辺で。

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