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AIが進む社会でホテルが生き残るために必要なものとは?

  • 執筆者の写真: 安藤かおり
    安藤かおり
  • 2019年7月31日
  • 読了時間: 3分



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こんにちは、安藤です。


昨日、同じインテリア業界の方が、私がホテル関係の仕事をしている事を知り、「面白い記事があったので送ります」と、ある記事を送って来てくれました。



インドのベンチャー企業が、AIテクノロジーを利用して未来を予測し、ホテルの収益性アップを様々な角度からサポートするというシステム。

またその一つに、「稼働率アップにつながるインテリアデザインのデータ予測」をする事によって、短時間で潜在的稼働率(Rev PAR)などを決定するビジネスをスタートしている、というもの。




これによって、過去の膨大なデータから、その地域、ホテルにとってどんなデザインや空間がホテルの売り上げに直結するのかを、短時間でも推測できるようです。


その成果も実証済みで、今後日本の特に売り上げの伸び悩む独立系のホテルでも普及していくと考えられています。



では、我々の役割は?


潜在的稼働率(Rev PAR)をあげたり、売り上げに直結するデザインをAIやデータによって可能となっても、どうしてもそれらだけでは出来ないことがあります。


それはなんだと思いますか?


私の考えは、


「過去の延長線上ではない未来」つまり「そのホテルに宿泊するゲストが想像すらしなかった未来」

の提案だと考えてます。


そのためには、そのホテルの想いやビジョン、価値をしっかりと持ち、その「考え」を空間に120%投影するには、過去のデータだけではなく、そこに関わる当事者やチームメンバーが「頭で考えて答えを出す」ということがとても大事になって来ます。



想いを伝わる形に変える1つの方法として、AIやデータを活用することはあっても、オリジナリティーの高いホテルを目指せば目指すほど、そのコアな部分である「ホテルの価値やビジョン」については、人間の頭で考える必要があると、つくづく考えます。


また、こういったデータドリブンマーケティングがデザインの領域にも参入してくると、ホテルのクオリティーや満足度も平均化して高くなってくるため、今後一層「差別化」が明確に求められるようになって来ます。




さらにいえば、ホテルという場所を通して、ワクワクしたり、心が高ぶったり、人生観までもが変わってしまうような体験



「このホテルだから泊まりたい!」と思われるような、目的地としてのホテルや、ホテルを訪れたゲストが「熱狂的なファン」に変わるようなホテル。


そういう付加価値の高いホテルがとても貴重な存在になり、ゲストにより一層求められるようになると考えます。




ホテルの粗利益や客室稼働率、平均客室単価などのアップもさることながら、それだけに捕らわれない、その先の未来を考えながら、こういったデータやマーケティングツールをうまく活用していくことが、これからのホテルにはより一層必要になってくると考えています。



あなたはホテルの価値やビジョン、しっかりと持っていらっしゃいますか?

 
 
 

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